二八商法

証券詐欺の中で、一番、古典的な詐欺商法です。
この商法を行う詐欺集団を、ニッパチヤさんなどと呼んだりします。

建前は・・・

例えば、あなたが1000万円の株を購入することにしたとします。
あなたは、200万円を用意し、これを業者に預託します。 業者は、あなたのために、あなたから預かった200万円に800万円を加えて合計1000万円にし、この1000万円で、あなたのために株を購入します。 購入した株は、融資金800万円の担保として預かります。
あなたの指示で、適当な時期にその株を売却します。 この売却代金から、融資金と金利を差し引いて、残ったお金を業者はあなたに返済します。

これが二八商法の建て前です。

現実は・・・

しかし、勿論、現実には、株は購入していません。 あなたが購入資金の一部として預けた200万円は、現実には、業者の事業経費や飲食代に消えてしまいます。 ただ、帳簿の上で、800万円を融資し、株を購入したことにしているだけです。
業者は、最終的には、あなたを損失に誘導し、その200万円の返還を免れるようにします。 購入時1000万円だった株が、精算時に800万円に値下がりしていれば、業者は、株は売却して融資金の返済に充当したことにします。

違法性

そもそも株の売買は、証券業者のみ認められる行為ですから、このような行為は、仮に真実株を購入していたとしても証取法違反です。
二八商法の場合は、現実には株を購入していないのですから、刑法上の詐欺罪になります。 そして、現実に、数多く関係者が検挙されてきました。 しかし、被害金額の割に刑罰が軽いこともあり、今でも、この商法は根強く生き残っています。 詐欺集団は、出所しても、また二八商法を繰り返しています。